2026-01-01から1年間の記事一覧

希望の振りのオールド・ワンダーランド

老齢と言って良いであろう世代による未来を憂う文章を幾つか立て続けに目にした。大半は新聞の余録欄や投書欄で、孫世代が迎えるであろう未来に明るい見立てが出来ないことを嘆くものである。明るいか否か以前に、未来自体が存在してくれるのかどうかを危ぶ…

泣きっ面に蜂、いまだに

日本映画学校(現・日本映画大学)の学生だった頃、脚本執筆のための資料写真を撮りたくて、とある山中の温泉に赴いたことがある。温泉は諸事情で休館になっていた時期だったが、外観を撮影したいだけだったので、むしろ好都合だった。場所を替えながら数枚…

天使のような悪魔の何かしら

「雪の妖精」とも呼ばれ、昨今たいへん人気の高い野鳥・シマエナガだが、どうも我が家近辺で頻繁に姿を見せているらしい。実際、私も何度か見かけたことはあるのだが、近隣住民の情報をまとめると、本当に「頻繁」と表現して構わない環境なのだそうだ。改め…

本当にお前の人生に悔いがないのなら、私は悔しくて死んでも死にきれない

「いつお迎えが来ても悔いはない」と主張する者には、自他ともに認める「好き勝手に生きた人」が少なくない。しかも、高齢になってからの主張だったりすると、そりゃあそんな年齢まで好き勝手に生きたという実感があるのなら、悔いなんてないのだろうと思う。…

不幸せだから手は閉じよう

「幸せなら手をたたこう」を幸せな気持ちで歌えるような環境や年齢ならば問題ないが、そうでない者が「幸せなら手をたたこう」と強制されている時間というのは、紛れもなく不幸せな時間であり、正直に生きるのならば手をたたくわけにはいかないが、果たして…

涙の耳鼻咽喉科診察券

2026年2月25日、午前0時00分現在、耳の奥がとても痒くなっているため、おそらく明け方には熱が出ていることだろう。以前にも述べたが、私は風邪をひくと、真っ先に喉がやられ易いのか、前兆として耳の奥がやたらと痒くなる。馴染みのホームセンターでマスク…

時には母のない子の絵のように

いまだに「親の似顔絵コンクール」といったものが、全国規模のものから地方限定のものまで含め、様々な形で催されているようだが、義務教育の一環として図画工作や美術の授業で強制的に描かされることも減っていないのだろうか。過敏と思えるほど、各家庭の…

診断欠陥

SNSでは時折、性格やIQ、心理状態などの診断方法のようなものが廻ってくることがあって、大半は信憑性に欠けるもので、そもそもがジョーク前提の場合もある。 どんなつもりか知らないけれど、診断結果が良いものだったことを公にする者もいて、その行動は少…

「安心して怖がって」

節分の鬼に本気で泣き叫ぶ子供の姿というのは、昔から報道映像などでよく見る光景だが、心の傷や虐待の誘発を心配する声は目立たない。どころか、「微笑ましい光景」として享受されている感が強い。 もちろん、どれほど愛嬌のある鬼を演じようと、鬼というだ…

そうして僕たちは元栓に緩みを(スケートリンクが溶けるほど抗議したい)

寒いのでゆっくり湯船に浸かって温まりたいが、あまりゆっくりし過ぎると湯船がぐんぐん冷えてきそうなほどの寒さなので、どうにも落ち着いて浸かってはいられない。 暑がりの私がこのようなことを考えてしまう程の寒さに見舞われることも少なくない北海道の…

「考えがあっての事だろう」という考えているとは思えない態度について

身内や支持する対象の物議を醸した言動に対して訊かれた時、「考えがあっての事だろう」とだけ答える人がいるが、端的に言って考えがあるのは当然だろうと思う。問題はその「考え」とやらが正しいと言えるのかどうか、浅いものではないのか、それでも支持を…

2025年の30選/20選

2025年に発表された各ジャンルにおける作品の個人的30選/20選 【2025年の海外音楽アルバム30選】 Wet Leg『Moisturizer』 FKA Twigs『Eusexua』 エル・マイケルズ・アフェアー『24 HR SPORTS』 Carrier『Rhythm Immortal』 Caroline『Caroline2』 ケン・ポ…

なんとか生きてはいたけれど、見える世界が概ね怖いよ、2026

可能な限りの地下深く、三畳一間の暗い部屋、そこから更に壁の穴、狭く入り組む通路の先で、少しは広い四畳半、多少の光と書物を友に、ひっそり寿命の行き着く先まで、誰にも知られず暮したい。 というわけで、はじめまして2026。もしも私が消えたとしても、…