パーティーチキンはそのままに

 パーティーを台無しにしたくないから帰るよ
 浮かない顔を見せたくないんだ
 これじゃここにいたってしょうがない
 というか、ちょっとお手洗いに…
 いや、その前に薬を…
 いや、いっそ病院に…
 彼女が現れたら「君の作ったフライドチキンは脂っこすぎる」と伝えてくれ


 大泉洋さんが『水曜どうでしょう』の「アメリカ合衆国横断」において、レストランで夕食後に倒れたのは、さっきまで美味しそうに食していた肉が脂っこくて、酷い胸焼けに襲われたためだったようだが、私がパーティーや飲み会が苦手な理由のひとつに、出される料理が大抵身体に合わないというのがある(もっとも、人が大勢いたり、酔っ払いがいたりすることの方が嫌なのだが)。

 しかし、特に一般主催のパーティーだと、出された料理に口をつけないのも悪いと考える難儀な性分でもあるので、何度か胃から脱出しようとする食物と内なる戦いを繰り広げたことがある。

 ゆえに、パーティーは、主催者と罵倒し合ってもお互い深く傷つかないような関係でない限り、なるべく出席しないよう心掛けている。「おめえの料理は殺人的だな」とか言っても、怒られない奴が望ましい。

水曜どうでしょう 第15弾 アメリカ合衆国横断 [DVD]

水曜どうでしょう 第15弾 アメリカ合衆国横断 [DVD]