ベルリンの壁を100倍楽しく見る方法

 私が小学校に入った頃、世はJリーグブームだった。

 猫も杓子もサッカーに湧き、学校でも上級生、同級生、下級生問わず、あのチームがどうしただの、あの選手がどうしただのと騒いでいた。

 選手カード付のJリーグチップスJリーグガムなども発売され、どれだけ集めたかなどを競う奴もいた。『Jリーグを100倍楽しく見る方法』という映画が公開されたりもした(人気選手をアニメ化したオムニバス映画で、合間合間には名場面集が挟まっていたはず。なぜか、ちょっと気になって観に行った。ちなみに、実写映像とアニメーションを交互に上映する「ホーム・アンド・アウェー上映方式」なる構成は江本孟紀の『プロ野球を10倍楽しく見る方法』の映画版に倣ってのことらしい。監督はどういうわけか、後に田中麗奈主演の『がんばっていきまっしょい』などを撮る磯村一路。アニメ部分は柴山努)。

 私は、その頃からスポーツが大嫌いだったので、そのブームには基本的に乗っていなかった(中学時代サッカー部だったのは、部活が強制参加で、体育系の部活しかなく、消去法で選んだだけ。ほぼ幽霊部員)。

 そんな中、あるきっかけで、ベルリンの壁について休み時間にちょっと話をしたことがある。小学生の話す内容ではない気もするが、なぜかそういう流れになったことがあるのだ。すると、クラスメイトの一人が「ベルリンの壁」のことをサッカー選手の異名だと勘違いした。その時、私は何故そいつがそんな勘違いをしたのか分からなかったのだが、上記の『Jリーグを〜』を観て、その理由が分かった。

 当時、井原正巳という選手がいた(今は柏レイソルのコーチをしているらしいが、ウィキペディア情報なので、2012年9月23日現在はどうなっているか知らない)。あの頃からJリーグのファンだった人なら、たぶん知っている。興味のなかった私でさえ、名前くらいは聞いたことがあった。この井原選手の異名が「アジアの壁」だったのだ。映画の中でも、井原選手(のアニメキャラ)は、しつこく「アジアの壁の井原です」と言っていた。Jリーグブームだったはずなのに、ほとんど観客のいない映画館(クラスでも観に行った奴はいなかったと思う。最もサッカーに興味のない私だけが観たサッカー映画だった)で、私はひとり「ああ、あいつがあんな勘違いをしたのは、この人の影響なのか」と納得したのだった。

 ところで、中学時代サッカー部だったと書いたが、正確には小学校の6年間もサッカーをやらされていた。スポーツ少年団なるものが存在し、これも事実上強制参加だったのだ。

 1、2年の頃は、体の弱さを理由になんとか参加せずにいたのだが、3年ともなると、なかなか許してもらえなくなり、嫌々参加していた(冬になるとスケート一色になる。これも無理やり参加させられていた。悲しいかな、私もそこそこできるようになった。ちっとも嬉しくない)。

 Jリーグ人気が下降気味になり、私が小学6年時には野球少年団もつくられたのだが、ここで更に恐ろしい事になった。生徒はどちらかを選ぶことになったのだが、私以外の同級生が全員野球の方に行ってしまったため(6人しかいないから、起こり得る事なのだ)、この私がサッカー少年団の団長になってしまったのだ。

 やる気も実力もなく、相談する仲間さえいない私が、その一年をどう乗り切ったのかは、想像にお任せする。卒業式の写真を見ると、私が酷くやつれているうえ、周囲をにらみつけるような目つきをしている一因はこれである。

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 呟き散らかしたことと、呟き散らかそうと思ったことのまとめ


 イグノーベル賞獲ったスピーチジャマー、実用化されたら絶対買う。

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 問:桜場コハルの『そんな未来はウソである』の内容を5文字でまとめよ。→ 答:百合ゲラー

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 前も呟いたけど、私は自分の現在の正確な身長を把握してない。だから、周囲の人が自己申告してる身長から割り出すしかない。
 で、ちょっと調べてみたら、記録として手元にある最後のもの(中学3年時)が162センチだった。そこから現在まで、伸びていたとしても3、4センチだろうから、高くて166センチといったところだろう。
 となると、自分は170センチはあると言い張りながら、靴脱いだら私より小さかった某人は、結構サバ読んでたってことだな。逆に、170はないと言い張る腐れ縁の女悪友は、私が162で成長が止まっていたとしても168〜170はあるはず。
 ただ、私、酷い猫背だから、そういうのを本格的に強制したら、もう少し伸びるのかもしれない。ところで、162だった頃の体重が38キロなのは、やっぱり痩せすぎなんだろうな。

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 空色絵本の「しらない夢」って歌がとても好きです。それから、さねよしいさ子の「いとことふたりで」。以前、ある人から「おそらく、あなたは小さい頃、遊び足りなかったんでしょう」と言われたのですが、この二曲が好きなのは、それと関係してるのかも。基本的にベッドに横になっていた幼少期なもので 。