あらゆるものに弱いが薬には強い男

 先週くらいから風邪のような症状が続き、土曜あたりから少し耳の調子も悪くなった。風邪気味の時にまれに起こる耳の不調(気圧の関係でよく起こる軽い耳閉感のようなもの)だと思って、なるべく無理をしないようにしていたのだが、月曜の朝になって左耳だけほぼ低音が聞こえなくなるほど悪化し(耳を塞いだ時に聞こえるゴーッという血流の音がまったく聞こえなくなった)、すぐに耳鼻科へ行った。

 聞こえの検査などを受けた結果、どうやら蝸牛型メニエール病ウィキペディアを覗いたら、本格的なメニエール病に移行する前段階と書かれていた)の疑いがあるようで、先生から「今日来ておいて良かったかもしれない」と言われる。さまぁ〜ずの大竹さん並の神経質さが功を奏したのかもしれない(その神経質さが招いた病とも言えそうだが)。

 メニエール病などのめまい、耳鳴り、難聴、耳閉感等を治療する薬を処方されたのだが、先生からは「こんなもの飲んでいいのかってくらいのひどい味」と脅しのような警告を受け、薬剤師さんからも「冷やすと飲みやすくなるそうです」「レモン系の飲料水で割ると飲みやすくなると聞いたことがあります」など、とにかく「いかに飲みやすくするか」という話ばかり聞かされた。

 幼少期より様々な薬を服用してきた美月“虚弱体質”雨竜氏であるが、さすがにこれだけ警告されると怯まずにはいられない。あらゆる「ひどい味」を想像し、薬剤師さんからのアドバイス通り、まずコップに移して(この薬はシロップ状のものである)少し味見してみた。

 すると、喉が焼かれるような嫌な刺激があり、たしかにひどい味で、しかも想像していたものとは違うタイプの「飲みにくさ」ではあったが、そこはさすがに美月“虚弱体質”雨竜氏。どこに出しても弱っちい男だが薬に対しては強かった。二口目には、すっかり慣れてしまい、服用二日目の現在では、もしもこの薬が青汁のような健康飲料なのだとしたら、率先して毎日飲用してやろうじゃないかとまで宣言するほどである。数少ない美月氏の取り柄なのかもしれないが、はたして自慢できるようなものなのだろうか。メニエール病の大きな原因のひとつはストレスらしいが、もし自分の数少ない取り柄が自慢できるようなものではない、むしろ短所と言っても良いものではないかなどと考えはじめると、それこそが深刻なストレスとなり、治るものも治らなくなってしまいそうなので、せめて人目につかないブログ上だけでも自慢させてほしいと思って書き散らかしてみた。優しい人は、大いに美月氏を称えるべきである。

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