静養日記42 〜『ルール・ザ・ワールド』のMVは好きなものだらけ〜

 高所恐怖症のくせに空飛ぶものが好きである。でも、エンジン音は嫌いである。

 爆音や騒音、あるいは機械音の類が嫌いというわけではない。ノイズ音楽は好きだし、SRLのパフォーマンスなんて、ケガしてでも良いから間近で齧りついて観賞したい。エンジン音だって、公道をいきがって走るヤンキー崩れの連中は今すぐにでも無間地獄に堕ちろと思っているけれど、モータースポーツが嫌いなわけではない。車そのものだって、考えてみれば車高を低くしてカッコつけたつもりになっているような連中のものなどを除けば、外観に魅力をまったく感じないわけではない。映画に出てくる車は、たいてい魅力的だ(ロジャー・コーマン大先生も仰っていましたね。映画に必要なのは、おっぱいとカーチェイス。それで足りなきゃ爆破だって)。


Tears For Fears - Everybody Wants To Rule The World

 というわけで、好きなものだらけのティアーズ・フォー・フィアーズ「ルール・ザ・ワールド」のMV。荒野、ロング・アンド・ワイディング・ロード、海外のガソリンスタンド、電話ボックス、恐竜、コカコーラのロゴ、犬、鳥、黒いスーツで踊る黒人男性。なによりグライダーが気持ちいい。欲を言えば、気球も欲しかった。