(注意)これは架空の言葉です。

「死はすべての者に平等に訪れるが、味わう恐怖と苦しみが平等でなければ戒めにも慰めにもならない」――ミルモ・ムドゥアン(1835‐1892)

 

 そろそろ終わりの見えてきた2022年だが、今年ほど不愉快な人間の姿を見せられた年はなかったかもしれない。

 「好き」は更新されにくいが、「嫌い」はどんどん更新される。これ以上ないほど酷いと思うことがあっても、さほど時を経ずに更に酷いものが現れる。あんな奴やこんな奴が安らかに逝くことだけは許せないが、自分にはどうすることもできないのである。