あらかじめ決められた支持者たちのための発言には誰も敵わない

 『美味しんぼ』に関する話は、もう色々うんざりなのだけど、『美味しんぼ』を支持する人の中には、政府は必ず敵でなければならないというような思想の人が結構な割合でいるようなので、政府の人間が否定的な発言をするのは、ある意味で、風評被害の阻止という点では逆効果だと言える。

 『美味しんぼ』の影響で、福島の飯坂温泉に大口のキャンセルが出たという話は、どうもキャンセルはあったものの、今の段階の情報だとそう大きくもないようなので、だとすれば井上リサさんが言っていたように、「この類の放射能をめぐるデマ、くだらない噂、煽り、陰謀論などに世の中が「耐性」をつけてきた事を意味する」わけであって、基本的にこのテの話には触れずに、放っておいた方が良いのかもしれない。

 実際、私のツイッターのタイムラインにおいて、『美味しんぼ』側を擁護するような呟きをしたり、そういった呟きをリツイートしてきたりするのは、伊藤剛さんが批判的にリツイートする呟きを除くと、基本的に二名ほどで、失礼な話だが、どちらも影響力の大きい人とは言えない。そして、この発言に影響を受けるような人は、そもそも“あらかじめ決められた顧客たちのためのドキュメンタリー問題”(http://d.hatena.ne.jp/uryuu1969/20100521)的なものでもあって、それこそあたしの力なんかじゃどうしようもないわけだ。

 なにせ、「ドキュメンタリー映画」とか「社会派映画」は、内容が偏っていようがなかろうが、間違っていようがなかろうが、面白かろうがつまらなかろうが、既にジャンルからして、そういう映画を好む人たちくらいしか観ないのでは? という問題があってだね……おっと誰か来たようだ……

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 サッカーにはほぼ興味がないし、車にいたっては嫌いなんだが、小野伸二が出演していたカローラのCMは好きだった。音楽がホッピー神山で(曲名は「明日は、どこへ行こう」)、CM全シリーズが収録されたDVD付きのCDも発売されていて、買っちゃったくらいですから。
 それにしても、坂本龍一の「energy flow」があれだけ売れたのだから、「明日は、どこへ行こう」だって、もっと売れても良かったんじゃないかと……

明日は、どこへ行こう

明日は、どこへ行こう