サンタも神社にやってくる?

 クリスマスに浮かれる日本人を懲らしめるため、ナマハゲが怪獣を操って襲撃してくるという話が『ウルトラマンA』で放送されたことは、以前にもブログに書いた。

 

uryuu1969.hatenablog.com

 「スノーギラン」という英語名の怪獣(正確には超獣)を引き連れてきた、あまり筋の通っていない感じのナマハゲ様は、思想の一貫性のなさゆえか、サンタに扮して現れたウルトラの父によって撃退されてしまった。もっとも超獣はともかく、ナマハゲ様は身長2m・体重75kgという長身ではあるが屈強とは思えない設定なうえ、武器も包丁しか持っていなかったので、成人男性が複数で立ち向かえばどうにかなったかもしれず、ウルトラの父に頼らずとも警察か一本筋の通った右翼団体を呼べば対処できたような気もする。

 さて、良い子であろうと構わずに「悪い子はいねが」とウザ絡みしてくる地元の酔っぱらいナマハゲ様と、良い子にさえしていればプレゼントを持ってきてくれるサンタのおじさんとでは、やはりサンタのおじさんの方が善良な存在に思えるが、しかし「良い子」の基準が曖昧なのも否めず、幼稚園時代のクリスマス会を思い返してみても、弱いものいじめばかりしていたような嫌な奴さえPTAのおじさんサンタのおじさんから総額300~500円ほどのお菓子を貰っていた。そもそも、世知辛い話ではあるが、経済的理由等の諸事情でクリスマスプレゼントと縁のない暮らしを送る子供もいるなか、「良い子にしていればサンタさんが来てくれる」というのは、随分と無神経な信仰である。じゃあ、サンタと縁のない子は悪い子だと言うのか? まさか、前世が悪かっただなんて言い出さないでしょうね?

 このように考えれば、誰彼構わず、時には子供以外(主に若い娘さん)にも被害を与えるナマハゲ様の方が平等ではある。だいたい、クリスマスに浮かれていようがいまいが、年に一回必ず怖がらせに来ているのだから、これはもう古い漫画などに登場する近所のカミナリ親父みたいなもので、『ウルトラマンA』のナマハゲ様も何か理由をつけて怒鳴り散らかしたかっただけなのかもしれない。だから、日本の伝統を尊重しない者を懲らしめると言いつつ、うっかり超獣に「スノーギラン」などという名前をつけてしまったのだろう。

 

 

追記

誰に頼まれるわけでもなく週2回の更新を自分に課してきたわけですが、どうにもこのところ、土日になるとはてなブログはログインしにくくなる感があり、これは更新曜日を変えるか、更新頻度を変えるか、あるいは全てひっくるめて潮時なのか、いずれにしても今年中に結論を出したいと考えております。どこもかしこも使いづらくなって嫌ね。