煙も目にしみない

 「私だけでしょうか?」という言い回しは大嫌いなのだが、この話は本当に私だけの可能性が高い気がするので、それを踏まえて聞いてほしい(「聞いてほしい」と書いたが、誰も聞いていないという可能性も、ちゃんと頭に置いてある。そして、その恥ずかしさについても、だ)。

 私はよく煙草を吸う真似をしている。実際に煙草を咥えることはないが、口をすぼめて空気を吸い、吐くという、あの仕種だ(煙草の代わりにストローを咥えていることも多い。噛んだりもできるので、より良い)。この呼吸法は、考え事をしている時のリラックス法として、普通の深呼吸よりも効果的な気がしているからだ。実際、普通の、運動後に行うような深呼吸だと、「考え事をしているテンション」が保てないのだ。

 おそらく、個人の心理的なものだろうし、二つの呼吸法に明確な差が検証によって確認された、なんて話も聞いたことがない(もし、あるのなら教えてほしい。今後、胸を張ってこの呼吸法を実践していたことを自慢できるので)。ただ、私はこの喫煙風深呼吸を小学生くらいの頃から実践していて、勉強の行き詰まりなども克服してきた。

 喫煙者を人間扱いしないレベルの嫌煙者の目にさえ触れなければ、特に何のリスクもない呼吸法なので、ちょっとでも気になった方は、一度試してみてほしい。もし、それで普通の深呼吸よりも良い結果が得られたのなら、その旨をこっそりツイッターで呟いたりしてほしい。そのうち、誰かがちゃんと検証してくれるかもしれない。