「ゆざめ」という言葉を生まれて初めて聞いた時、鮫の一種だと思った

 この寒い時期に布団を干すと、眠る時まで布団が冷えきっていて、「布団にくるまっている」という傍から見れば、とても暖かそうな状態であっても、本人は極寒の北海道に野ざらしされたような気分だったりして、しかし、布団は干さなければ気持ち悪くて眠れなくなってしまう性分なもので、ただでさえ毎日寒くて身体を縮こめているのに、布団の中でも縮こまり、腰やら肩やら節々に鈍痛がじくじくと苛んでくるもので、だからといって、これはもうこの土地に住む者としてはしょうがないものであるからして、ならば就寝前の風呂を少し熱めにしようかとも毎年考えるのだけれど、私の皮膚は暑さにも熱さにも非常に弱く、結局、ほどほどの温度の湯にゆっくり浸かって温まろうとするのだけれど、この時期はいかんせん寒いので、ゆっくり浸かっているうちに、どんどん湯は冷えていく。というわけで、今夜もこれから冷え冷えで眠ります。