孤独健康法(Alone again, naturally)

 約半年ぶりに予約投稿ではなく、リアルタイムな日記を更新。つまり、私は生きています。もともと他人と接する機会が極度に少ない人間なので、コロナウイルスにもインフルエンザにも感染せずに生きながらえておりました。普段からごく自然に孤独になっている質なので、意識して“3密”を避ける必要もなく、多くの人がストレスを抱えているなか、かえって生き易さを感じているくらいです。

 生き易さと言えば、スポーツ、特に日本の野球に対しては色々と恨みがあり、ニュース番組などで偶然試合の様子が目に入ってきたりすると、これまでは大変不快な気分になっていたのですが、コロナ禍の影響で無観客試合となったプロ野球の映像に対しては、さほどささくれ立った気分にならずに済んでいます。別に「ざまあみろ」と思っているわけではないし、かといって好きなわけでもないので、見ていて楽しく感じることもないのですが、どうやら不快に感じる大きな要因は観客たちの鳴物入りの歓声だったようで、選手同士が喜んだり悔しがったりしている姿だけを見ている分には、様々な野球に関する恨みの記憶の貯蔵庫を揺さぶられることはないようです。このままでいてくれたほうが私の精神衛生的には良いのですが、そういうわけにもいかないことくらい、いくら恨みに思っている私でも理解することはできます。しかし、もしファンの側からしても、会場に直接行かなくても楽しめるという声が一定の数挙がるようでしたら、御一考して頂きたいところです。

 さて、コロナ禍以前から自然と孤独になることが得意、というかそういう星の下に生まれてしまった私は、ひょっとすれば今後も感染症の流行だけには強い存在として生き続けていくことになるのでしょう。それはつまり生存能力が高いというわけで、だとすれば自然の摂理として新たなモテ期が到来するかもしれません。しかし、モテ期なるものが仮に到来してしまえば、自然と孤独になるスキルも消失してしまうわけで、結局は「元来生存能力は低いのに感染症にも弱い奴」が出来上がるだけで、私にとっても世界にとっても何の利益にもならないでしょう。まあ、どう転んでも私に新たなモテ期が到来するとは思えないので何も心配することはありません。このままアローン・アゲインナチュラリーな健康生活を謳歌することにします。それでは。

ベスト・オブ・ギルバート・オサリバン

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