学級会レベルの話し合いすらできなかったあいつらのこと

　選挙のたびに思うのは、地元の投票所で同世代の知人と出くわすことが皆無に等しいということで、いかんせん紛うことなき僻地であるため、そもそも人間が少なく、誰とも出くわさない場合もあるのだが、会釈するような間柄の知人は年長者ばかりである。

　では、巷で言われている通り、若者と呼ばれ得る世代が見当たらないかといえば、そうでもなく、ただでさえ他人との交流の少ない私には、どこの誰だかさっぱり見当のつかない若い世代たちとは鉢合わせたりするのである。地元を離れた者はともかく、義務教育時代に嫌でも毎日のように顔を合わせていたあの野郎やこんちくしょう共は、どの時間帯に蠢いているのだろう。

　もっとも、とりわけ印象の良くない者たちの顔を思い返すと、なんだかろくでもない候補者に嬉々として投票していそうな気もするので、だったら興味を持たずに選挙権を放棄していてくれた方が全世代にとって好ましいことなのかもしれないが、それなりの期間を関わってきてしまった相手たちなので、実状が気にならないと言えば嘘になる。しかし、単に思想が異なったり、多少右寄りか左寄りかというだけなら構わないものの、“それ以前の問題”と評されるような界隈に取り込まれていそうな連中にあえて近づきたいとも思わないのである。

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