冬よ来い

 天候、特に気圧の変化によって体調が悪くなる、いわゆる気象病と呼ばれる症状が顕著になったのは中学に入ったあたりからで、そういう体質なのだろうと成人になるまで放置した結果が現在の私の惨状なわけだが、それでも遅ればせながら医療機関のお世話になることにより、徐々にではあるものの快方へと向かっている気配は確かにあった。

 しかし、ここ3年ほどは、緩やかな回復傾向にあった私の身体を激しい気候変動が追い抜いていったきらいがあり、呼吸も困難になるほどの酷暑や突然の大雨など、気象の神が私を殺めようとしているとしか思えない状況が続き、「黙って殺されてなるものか」と果敢に立ち向かおうとするも、ただでさえ貧弱な辺境のモヤシが自然相手に善戦するはずもなく、結局やり過ごすようにじっとしているしかないのだと悟ったところで、じわじわと締め上げられているような気分には変わりない。

 いつ灰になってもおかしくないので、早めの冬の到来を期待する。冬の方が比較的体調は安定する。