「さあ、眠りなさい」と、火曜でもないのに

 ここ数年、決まって土曜日の午後2時頃になると強い睡魔に襲われる。

 もちろん、単純な睡眠不足や疲労の度合によっては、何曜日の何時だろうと睡魔は襲ってくるものだが、体調やスケジュール等の差に関係なく、どういうわけか土曜の午後2時には、必ずと言って良いほど抗い難い眠気がやってくる。

 何者かが睡眠薬や催眠術などを用い、土曜の午後2時頃の私を微睡ませようと企んでいるのかとさえ考えたが、幾度となく睡魔に敗北したにも関わらず、命はもちろん、金銭なども奪われておらず、第三者による意図的なものだとするには目的が不明過ぎる。

 ひょっとしたら、ちょうど土曜日の午後2時頃に睡魔のピークを持ってこさせるような行動を、私が無意識のうちにやってしまっているのかもしれない。実は金曜の深夜から明け方あたりにのみ発症する夢遊病のような症状があって、部屋をうろついたり、意味もなく運動していたりすれば、当然熟睡できているわけもなく、午後2時頃になって身体が勝手に眠ろうとしても無理はない。気は進まないが、確認のためにも、自分の眠る姿を一度録画しておいたほうが良いのだろうか。土曜の午後のほとんどの時間が何の活動もできない時間となってしまうのは惜しいので、解決できるものなら解決しておきたい問題ではあるのだ。