2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

荒野と化したザナドゥにて父はジャガーと遭遇した。

デイヴ・ディー・グループが1968年に発表した「キサナドゥーの伝説(The Legend of Xanadu)」。私が初めてタイトルを目にした時は原題が添えられていなかったうえに本格的な英語の学習も始まっていない小学生時代だったため、「キサナドゥー」という言葉が…

秋茄子に嫁を食わすな

「秋茄子は嫁に食わすな」を「秋茄子に嫁を食わすな」と言い間違えた小学校時代の同級生をたまたま薬局で見かけたのだが、そういえば茄子をモデルにした怪獣を見かけた記憶がない。RPGのモンスターにまで範囲を拡げれば『ドラゴンクエスト7』に初登場したナ…

野性の証明

「同性愛に対する差別や偏見は繁殖という生物の根源的目的(と言い切ってしまえるのも充分に短絡的に思えるが)に反していると感じるがゆえに起こるのではないか」といった旨の意見を目にすることがあるが、同性愛であることと繁殖能力がないこととは無関係…

親愛なるフルバヤシスギノスケ氏(仮名)の近況について

フルバヤシスギノスケ氏(仮名)は、御年七十四歳となる。コロナ禍に置かれてもいまだ身も心も健康で、しかし丈夫さを過信して不要不急の外出に明け暮れるなどということもしない。分別のある立派な人生の先輩である。 そんなフルバヤシスギノスケ氏(仮名)…

シンジ君も見ていない信じなくていい話

「なんか頭がブシャーッて爆発して、気持ち悪いって終わる」 『スキャナーズ』の話ではなく、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の話である。「気持ち悪い」はともかく、ご覧になった方なら「頭がブシャーッて爆発」というのは間違いだ…

僕らが石を拾う理由

『よつばと!』の最新巻(15巻)を読んでいたら、ふと映画学校卒業直後に結婚し、お子もできた同期生が「よつばみたいな娘ができたらいいなあ」と今や懐かしきmixiで綴っていたのを思い出した。しかし、その同期生はそれから2年ほど経った頃、風香の便り……で…

Valentine’s Day Kids

学校生活において、なぜバレンタインデーが異物入りのチョコレートを用いたいじめや憎い相手への報復等に利用されたという話をあまり聞かないのかと知人同士で話題になったことがある。たしかにバレンタインデーやホワイトデーは、差出人不明の贈り物が机や…

正義(であろうとする邪な心)の“見方”

「やらずに後悔するよりやって後悔しろ」とはよく言うが、しかし自分が助けようとしたことでかえって相手を死なせてしまう場合でも「やって後悔する」ほうが良いと言えるのだろうか。もちろん、結果が先に分かるわけもないのだから、ドラえもんの道具でもな…

デスノートすら緩くなった世界の片隅で愛なんか叫んでいられない

2月14日の投稿で想像した通り、聖火ランナーを辞退した方々に対する知識と想像力の欠落した批判コメントが見受けられ、仮にオリンピックの開催を推進する者たちのなかに批判者たちのような思考回路の人間が多く存在するのだとしたら、いくら様々な兼ね合いも…