小学生の頃に使用し、それ以降は離れの物置の片隅に転がされていたスケートシューズが700円に変わった。先々週、なんとなく立ち寄ったリサイクルショップで、中古のスケートシューズがそこそこの値段で売られているのを見て、我が家の忌まわしきあのシューズも1円にでもなれば、と思い持っていったら、もう少しで野口英世先生の御尊顔を拝めるという金額になってくれた。刃も結構錆びていたし、なにより放置されていた状態から考えると、これはかなりの儲けもので、はじめてあのスケートシューズが私にとって良い結果をもたらした。
なにゆえ、これほどスケートシューズに対する印象が悪いのかというと、私の小学校時代のスケート指導に対する怨みゆえであり、当時のスケート指導を牛耳っていたと思われる一部の父兄や青年部の連中のことを、私はいまだに呪い続けているし、700円と引き換えにリサイクルショップが商品として仕入れたあのスケートシューズには、当時の私の怨念が染み込んでいるはずで、ひょっとしたら呪いのアイテムを売りさばいてしまったのではないかという思いもなくはないのだが、買う人がいるかどうかもわからないし、なによりそんな非科学的な事態はもたらさないであろう。
それにしても、中古のおかもちが3個も売られていたのは、なんだったのだろう。どこかの閉店した飲食店から流れてきたものなのだろうか。