あいつもこいつもそいつもみんなそろってくわれてしまえばいいのに

 たった今、外から得体の知れない動物の鳴き声みたいな音が聞こえた。モンスター映画に出てくる怪物(しかも、かなり気色悪いタイプの)の鳴き声にそっくりである。気になるので、この日記を書き終えたら、傘をさして外へ様子を見に行く。明日、私の日記/ブログが更新されなかったら、怪物に食われてしまったと考えてほしい。新百合ヶ丘近辺の方は要注意である。

 
 ところで、私はモンスターパニック映画が好きである。登場人物がどんなに立派な人間であろうと、どんなに悪いヤツであろうと、悩みがあろうとなかろうと、不幸だろうと幸福だろうと、怪物にとってはただの餌でしかなく、あらゆる人間が「平等」に食われていくのが爽快だからだ。危険思想と言えよう。

 自分の頭の悪さに所以した下らない悩みを抱えた登場人物たちが延々とうじうじ悩み、他人に迷惑までかけておきながら、最後には自己憐憫で終わるようなクソ映画、クソドラマ、クソアニメ等を観ていると「ああ、もう、怪物とかが出てきてみんな食い殺されれば良いのに」とよく思う。この思いは、日本の討論番組やmixiのニュース日記等を見た時にもよく生まれる。

 中学二年時に、初めて(遊びで)書いた映画のシナリオは、高校野球を粉砕しようと目論む青年たちが、野球好きの人間を餌にする怪物を生み出し、実際に日本中の野球ファンを食い殺すのだが、野球ファン全滅後に飢えた怪物たちが無差別に人を襲うのを防ぐため、青年たちが「始末すべき」と考える人間の味を覚えさせていくという話だった(野球ファンの後は、オリンピックマニアで、その次が新興宗教の信者で、その次が……といった感じ)。

 もっとも、これもまた違う意味で(嫌いな人間が消えてほしいと願っている人たちのための)願望充足映画であり、自己満足映画であり、自己憐憫でもあるのだろう。当時からそういう気持ちがあったのか、この駄処女シナリオのラストでは、開発者である青年たちも食われている。どころか、全人類が食われている。まあ、ありがちでもある。

 ところで、この駄作に登場する怪物は、プラナリアを元にしている。ヒルみたいな形の生物で、身体を二つにちぎっても、それぞれが再生する(二つどころか、1ミリくらいの長さにバラバラにしても、それぞれが再生する。つまり増える)とんでもない生物で、シナリオの中でも、怪物が増えまくることによって、多くの犠牲者が出る(一匹の大きさは、大体15センチにしたはず。よく覚えてないけど)。

 実際に、そのような怪物が人間を食い殺したというニュースが流れたら、その怪物の背後には我々が存在しているかもしれない。私に嫌われているかもしれないと思っている人は、15センチくらいのプラナリアに要注意である(そうでなくても、そんな不気味な生物と遭遇すれば、自然と「要注意」状態になるだろうけど)。

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前ブログからのコメントの転載


Commented by ペギモン

私は「食べられる」より「踏み潰す」という行為に痛快さを覚えるので、怪獣映画の方が好き

痛快さで言えば、『ゴジラ』『ガメラ』より『大魔人

あと、「どんな地位や思想を持つ人間も……」という意味では『ゾンビ』路線や宇宙人系統も好きだったりする

しかし、関係ないが、私は新百合で得体のしれない生物を複数回、目撃した事がある

2010年05月24日 07:17




Commented by 美月雨竜

ペギモンさん

普通サイズの怪物は人を食い、巨大な怪獣は踏み潰す、と。まあ、どちらも爽快だ。ゾンビやレザーフェイスも含めて。

新百合ヶ丘に潜む謎の生き物。藤岡弘あたりに捜索してほしいものだ。

2010年05月24日 08:38



Commented by ‐もるもル(´×`)‐

プラナリア・・・すっごく飼いたい時期がありました。
田舎の川に行っては石を静かにひっくり返したり・・・
はしなかったんですけどね。
プラナリアといえばなんか舌平目に似てますよね・・・

私の中で記憶に新しいモンスターパニックといえば、グエムルですね。
いいペ・デゥナでした。

2010年05月24日 17:26


Commented by 美月雨竜

‐もるもル(´×`)‐さん

 諸事情により昨日付の日記更新ができませんでしたが、怪物に食われることなく生きております。

 プラナリアを飼育する場合の利点は、寂しくなったら切断して増やすことが出来ることでしょうか。繰り返していけば、部屋がプラナリア君で埋め尽くされるかも。

 たしかにグエムルペ・ドゥナはいいペ・ドゥナ。いくないペ・ドゥナはどのときだったかしら?

2010年05月25日 02:16