I'm Only Sleeping 〜寝た自慢大会〜

 「寝てない自慢」というものがあるが、あれが自慢になるのは、寝ていなくても充分な仕事/活動ができている場合のみだろう。

 ただ単に寝てないだけの人間は、注意力の低下で事故など起こして、自分だけでなく周囲にも被害を及ぼす可能性があるのだから、くだらん自慢してないでさっさと寝るべきである。

 知り合いになんてならなきゃよかったと後悔している某知り合いは、よく「寝てない」とツイッター等で呟き散らかしていたが(しかも、仕事や学業が忙しすぎて寝れないわけではないようだった)、同じ寝てないでも明石家さんま氏のようにマシンガン的な笑いを連発するどころか、何が面白いのかさっぱりわからない発言に自ら「www」を生やすだけだし、デリカシーもなかった。もっとも、それは寝てないからではなく、そいつの生まれ持ったものだったのかもしれないが、ガキのように自慢げに「寝てない、寝てない」と呟く暇があったら、一度ゆっくり寝て、自らの言動を落ち着いて考え直してみるべきだと思う。

 私は寝てないとロクに頭も回らないし、イライラしてただでさえ偏屈で偏狭な人間性が、もっとあからさまな人格破綻者へと悪化する。

 故・北村昌士氏は、寝てなくとも北村昌士であり続けたが、私は充分すぎる睡眠と休養をとって創作に挑んでも、はたしてこれを「創作」と呼んでよいものなのか、いやそんな恥知らずなことはできない、このまま死ぬまで眠り続けてしまいたい、と地球の格まで深く沈み込みそうになるような存在にしかなれない。ヘタに眠らずに、無理矢理生きていたら、深く潜り込みすぎて、地球の内部を寄生虫のように喰い荒らし、地軸等を狂わせていただろう。

 地球が正しく自転し続けているのは、私が眠い時には寝ているからだろう。全人類は、私の睡眠に感謝すべきである。


 追記:眠るのにも体力を使う。体力なき者は、十分な睡眠をとることができないのかもしれない。