鬼蜘蛛(夢日記)

 最寄りのauショップの店内を、私は「サザエさんの景色」と名付けている。ひとつもサザエさんらしい点などないのだが、夢の中の私はそう感じている。

 入口の隅でしゃがんでいると、天井で多数のオニグモがじっとしているのがわかる。蜘蛛嫌いの私は、すぐにでもここを出ようと考えるが、しかし、少しでも音をたてるとクモが降りてくるのではとも思い、身体を動かすことができない。すると、店の外で空からつーっと沢山のオニグモが降りてくる。そこでなぜか私は急がねばならないと思い、立ちあがって店を出ようとする。だが、間に合わず店内のクモたちも降りてくる。一匹が私のうなじに着地したらしく、もぞっとした感触に私は悲鳴をあげる。