強風で、外を歩くと、目が痒い

 周りが畑ばかりなので、風が吹けば土埃も舞い、目や鼻の粘膜が痛めつけられたりして鬱陶しい季節になってしまった。

 なぜかは分からないが、この時期は眠るとよく夢を見る。しかも妙な夢。勝手に「狂夢期(くるむき)」と名付けたやつである。このところは、風景はなく、ナレーションだけが響いてくる夢。以下は、ここ数日の夢で響いて来たナレーション。

「親族は私が“子供”であることには寛容だったが、奇矯であることには不寛容だった。だから私は、自分の奇矯性が子供ならではのものであると偽装する為にたいへんな労力を費やすことになった」

「偉大なる凧氏 ひとりぼっちを楽しむ子供達の味方をする為に 消息不明の意識を追って親族が慌てふためくのを楽しみつつ 大いなる前方宙返りを披露」

 自分の脳が生み出したものではあるので、なんとなく言いたいことが解るような解らないような……。ちなみに、狂夢期になるとエリック・サティをよく聴くようになる。そういえば、エリック・サティが好んで食したという「果物のカビ」は、サティの作品にどんな影響を与えていたのだろうね(サティは白いものしか食べなかったとか)。なんてことを考えるとカビ嫌いの私の胃が泣きだして眠れなくなるので、カビ好きらしい世間の皆様に代りに考えてほしい(あれだけ何にでもチーズを入れたがるのだから、お好きなのでしょう?)。

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The Smiths - The Queen Is Dead - A Film By Derek Jarman (Official Music Video)

 スミスも好きだけれど、デレク・ジャーマンがもっと好き。映画学校では、デレク・ジャーマンのファンを見つけることができなかった。