ここは、アルカローズの村よ

 RPGに登場する町や村の入口付近には、「ここは○○の町(村)よ」と地名を教えてくれるだけの人物がよくうろついているのだが、基本的に何度話しかけても同じ反応しかしない彼ら彼女らに対し、しつこく話しかけ続けると、そのうちブチ切れて襲いかかってきたりはしないだろうかと考えていたことがある。スタッフの遊び心や悪戯心による隠しイベント等は珍しくないし、その中には町や村の人たちとのバトルに発展するものも存在する。ゆえに、なにかしらの特別な反応があるかもしれないと、実際に延々と“入口の人”に話しかけた経験もあるのだが、今のところ喧嘩になったことはない。私が知らないだけで、そういった展開が隠されているゲームがあるのなら、是非教えていただきたい。

 ところで、この“入口の人”たちだが、RPGの世界というのは概ね町や村の外には魔物がうろついているわけで、戦士や兵士姿の番兵らしき人物が入口を警護している場合も多く、そこから考えると、常に入口付近をうろついているということは、それなりに腕に自信のある人物なのではなかろうか。レベルの低い段階で、下手にしつこく話しかけ続けると、瞬殺されてしまうかもしれない。その分、得られる経験値が高い可能性もあるが、特殊な戦闘では経験を得られないこともあるので、やはりリスクが大きい。

 いずれにせよ、金さえ払えば町内の武器屋・防具屋でラスボスに立ち向かえるほどの装備を整えることも不可能ではない世界である。世界を救う勇者だからといって、一般人に横暴な態度で接すると、思わぬしっぺ返しを食らうこともあるのだろう。