2019-01-01から1年間の記事一覧

3~4ヶ月に一度、非常に緊張しながら口を開ける

「歯医者での楽しみは女性歯科衛生士の身体が密着してくること」などと言ってのける者がいるようだが、倫理的な問題以前に、歯の治療中にそんなことを楽しむ余裕があることに驚く。私はもう何年も治療自体はされておらず、定期検診とそのたびのクリーニング…

ケーキも甘いがガソリンも甘い(らしい)

私が3歳の頃、誕生日でもクリスマスでもなく、その他なんらかの記念日等でもない日に、伯母が大きなものではなかったがホールケーキを持って現れたことがある。当時からさほどケーキが好物だったわけでもなく、他人からの贈与品に対してやけに警戒心を発揮す…

それでもやっぱり湿度が高いよりはまし

暑いので窓を開けたいのだが、農家が困るほどの雨不足ゆえ畑の土が乾燥しているうえ、厄介なことに風が強く、砂埃が大量に巻き上がり、ホワイトアウトならぬブラウンアウトというか、なんらかの名称がついているのかどうか知らないけれど、とにかく砂埃が舞…

「まりも羊羹と眼球の強度って同じくらいじゃない?」(by.腐れ縁のHさん)

さめくじらっ子「マル暴じいさん」 コワモテの マル暴じいさん 路地裏で ぴりぴりと 張り込みを 鉄砲玉と 重なるのは 出ていった若かった息子さん ガサ入れの 覇気はどこへ やさしい気持ちで泣きたくなる はんざいも むべなるかな むべなるかなけどつかまえ…

『そうして四宮先生は襟裳で喪服を』

小学4年の10月のある日、担任教師が一時的に行方不明になったことがある。四宮先生(仮名)の名誉のために詳細は伏せるけれども、4日後には何事もなかったかのように……とはいかないものの、少なくとも児童たちの心に大きなトラウマが刻まれるようなことはな…

今朝は36度4分

平日の昼間に歯医者へ行くと、お年寄りが多いせいか、歯の話よりも血圧の話のほうが多く聞こえてきて、私も今朝の血圧とか先生に申告しておいたほうがいいのかしら、なんて考えそうになったけれども、今朝の血圧なんて測っていないし、そもそも毎朝血圧を測…

「乗る」ことを求める世界に気分が乗らない

乗馬の経験がある。と言っても、観光施設にもなっている牧場で客なら誰でも乗せてもらえる体験コーナーを利用したことがあるというだけだ。 そんなほのぼのとしたアトラクションのある観光施設など、私には恐ろしく似合わないのだけれども、遠足やら社会見学…

30パーセントの賑やかな人たち

とあるアンケートによると、平成と令和をまたいだ今回の大型連休の過ごし方として「自宅でゆっくり過ごす」と答えた人が全体の約70%を占めたらしい。もちろん、アンケートに答える層とはどんな類の人たちなのかという問題もあるし、答えた通りに過ごしたか…

桜の樹の下には伯父が切り落とした枝たちが埋まっている

父とたいへん不仲だった伯父が素人の雑な剪定をしたために『ジョニーは戦場へ行った』並の悲惨な姿と化した我が家の庭の桜の木だが、その惨劇から30年以上経ち、年号も二つまたいでなお、伯父の魔の手を逃れ、こっそり生き延びた一本の枝にのみに花を咲かせ…

平成最後の日に家から一歩も出なかった昭和生まれの療養中男性が令和最初に考えていること

『わたしに××しなさい!』というタイトルを最初に目にした時、「わたしにチョメチョメしなさい」だと思ってしまった昭和生まれほぼ平成育ちの美月雨竜氏は、なんの義務があるわけでもないのに自身の人間性や風貌からはほど遠い、いわゆる「キラキラ映画」と…

平成くんは後輩です。

みなさん、お元気ですか? 私は病気です。 母親が私を腹に宿した状態で事故に遭い、誕生前から既に死にかけていたせいか、産み落とされてからも死にかけ癖が抜けず、比較的平和だと言われる国で育ったにもかかわらず、今日に至るまで何度も命を落としかけ、…

「宇宙は生命の数だけ存在する」

「平成のゲーム最高の1本」の第1位を『クロノ・トリガー』が獲得したらしく、これを機に映画化なんて話も出てきたりするかもしれないけれど好きな作品だけに不安のほうが大きく、でもたつき監督だったら観てみたいな、なんて思うものの、たつき監督には『ク…

「自然は一巻の書物であり、その著者は神である」(ウィリアム・ハーヴェイ)

先日、目覚めてすぐ耳に飛び込んできたノートルダム大聖堂の火災というニュース。日本で平成という時代が終わろうとしている、そんな時のまさかの火災、かつてパリを燃やせと命令したヒトラーだって困惑するかもしれないなどと考えていると、今度は夕張市の…

僕の見た平成くんは病院のTVの中

昭和から平成に替わる瞬間は病弱なお子様だったがゆえに入院中だった私であるが、今のところの健康状態であれば、令和へと替わる瞬間を病院のベッドで見知らぬ天井を眺める必要はなさそうである。しかし、大きな環境の変化や世の中が祭りごとのように賑やか…

話を聞かない教師、少なくとも症状は聞いてくれる医師

私の家と通っていた小学校は距離が近く、周囲も大きな畑ばかりなので見通しも良かった。もしも、もっと家が山の中や麓近くにあり、学校との距離も離れていたのなら、きっと私は熊との遭遇に怯えて登校拒否になっていたことだろう。 しかし、小学校生活で味わ…

東の空が燃えていて選挙権もまだ持たされていなかった頃の話

全校児童が30名程度の小学校でも、いちおう児童会というものは存在して、会長や副会長を選ぶための選挙も行われた。その気になれば全児童の筆跡すら記憶できそうな規模の選挙であるが、ごっこ遊びのようなものとは言え、正式な選挙権どころか生命を授かって…

桜を赤く染める季節

例年通り、鼻血の出やすい時期になった。花粉やら砂埃やら黄砂やらで鼻の粘膜が傷つきやすくなるからだろう。起床→歯磨き→洗顔→鼻血→止血→朝食→食休み→歯磨き→シャワー→鼻血→止血……というように、朝の身支度の間に2度も出血することもあり、止血の時間をあら…

ジョギングおじさんの健康を考える会

久しぶりの積雪。虫と同じで雪がなくなると、やかましいエンジン音を轟かせる田舎特有のバカ車乗りが現れはじめ、すでに2月の下旬あたりから特に害の大きい者がこちらの静養などお構いなしに遠くからもよく聞こえる頭の悪い轟音を響かせたりしていたのだが、…

ニセ名言創作活動第1期まとめ

「名言は好きです。でも、名言を言おうとする人は嫌いです」(タモリ) 1月中旬あたりからツイッターでひっそりと続けていたニセ名言創作活動。毎日考えるのは、なかなか大変でしたが、なんとか1クール約3か月はやり遂げたので、とりあえずここにまとめてお…

教科書は少なくとも目の前の教師よりは役に立つ

中学や高校の卒業文集などに「キャラの濃いクラスでした」などと書きたがる者は私の通っていた学校でも多くいて、おおむね傍から見ればうすら寒くすら感じる内輪ノリといったもので、「それは卒業して広い社会に出た後でも言えることなのか?」なんて指摘さ…

黒猫の談合

「黒猫が横切る」というのは不吉の象徴とされているが、いったいどれだけの人間が実際に体験しているのだろう。そういう言い伝えが生まれたからには、実際に経験した者がいるのだろうけれど、どれくらいの頻度で発生していることなのだろう。 私は生れてこの…

タイムマシーンで風邪に気付いた3日後にいこう

耳の奥が痒くなり、3本ほどの綿棒を消費するも、あまり気持ちよく解消されない。もっと若く経験不足だった頃であれば、執拗に耳の中をほじくりまわし、じくじくしたり出血したりということもあったが、30年以上この身体で生きてきたので、おそらくこれは熱が…

あの娘が結婚捨ててしまう

小学校時代、私の学年には私を含めて6名の児童しかいなかった。転校してしまったり不幸があったりということもなかったが、新たな仲間が増えるということもなかったので、1年生から6年生までの間、ずっとこの6名だけだった(強いて言えば、私が一番新しい仲…

『爆笑問題の学校VOW』はタレント本のコーナーにあった

普段なら買わないジャンルの本や映像/音楽ソフトを安く売られている順から手当り次第に仕入れるため、定期的に地元の某中古チェーン店に足を運んでいる。大都市であれば、あてもなく歩くだけでチェーン店に限らず、結構な頻度で古書店・中古ソフト店の類を…

想い出が心配

先週から引き続き、春の訪れを感じるどころか、すでに春の奴は我が物顔で居座っていやがるかのような気候が多く、ほとんどの雪は日陰に寄り集り、たんまりと埃も溜まって野良犬や狐の糞尿による汚染なんてことを考えずとも触れたくないほど薄汚れており、雪…

翼もください

背中に翼が生えていたら、人間の日常生活においては邪魔で仕方ないだろうという話は、所ジョージさんが言っていたのを聞いたのが最初で、たしかにドアに挟んだりすると痛いだろうし、抜け毛ならぬ抜け羽に悩みそうだし、自分の抜け羽でアレルギー性の鼻炎を…

雪が降らない、あなたも来ない 夏にはきっと奴が来る

もう3月だというのに、この冬の本格的な除雪回数は3回程度。例年であれば、夏の暑さよりも冬の除雪による発汗のほうが多く、常備してある塩分補給タブレットの消費量も多くなるはずなのだが、まだたっぷりと残っているのに賞味期限が近付いてくる有様。もっ…

モブキャラである限りはみんないい人

ツイッターで「関わったことがない相手なのにブロックされていると困惑する」という人がいる。そういう人は、自分の言動が他人を不快にさせる可能性というものを微塵も考えないのだろうか。どんなに言動に気をつけようと、実際に悪いとされるようなことは一…

新百合ヶ丘の青いバカ

10年以上も前のある日、神奈川県川崎市の新百合ヶ丘駅周辺を爆弾の仕掛け場所を探すかのような目でうろつく見るからに怪しげな者がいた。その者は現在、美月雨竜などという本人のスペックとはまるで似つかわしくない綺麗な名を名乗り、本人のスペックそのま…

嘘つきには知性が必要だが、愚かであるには何もいらない

19世紀の終わりから20世紀のはじめ頃まで、アメリカ・コネチカット州の田舎町ウィンステッドは、おそらく世界で一、二を争うほどの愉快な町であった。なにしろ、毛むくじゃらの野性児にしゃべる犬、焼きりんごのなる木、頭に蜘蛛の絵を描いた男などなど、奇…