2018-01-01から1年間の記事一覧

お元気ですか あきら君だかやすお君だか忘れたけど

久しぶりに迷惑メールが届いた。サイトの利用料金が支払われておりませんので云々という特に手の込んだわけではないテンプレートなメールであったが、日常生活において他人から何らかの期待をかけられることの少ない私にとって、たとえそれが「こいつなら騙…

ヒッチコックは鳥がお嫌い

どうも家の近くに鳥の巣があるらしく、ピーピーピーピーと小鳥の鳴く声が頻繁に聞こえてくる。私は鳥に詳しいわけではないので、この鳴き声だけで種類を特定することはできないが、家の換気扇に巣が作られてしまったわけでもなく、ちょっとばかりうるさく感…

水と間違えてガソリンを撒く者もいれば、ガソリンと間違えて水を撒く者もいる

人を蔑むような言動はどんな場合でも駄目だと言っていたはずなのに、「マスゴミ」という言葉を平気で公に呟き、しばらくして「自分がマスゴミと呼んでいる対象は呼ばれてもしょうがないようなタイプのものだから云々」なんて言い訳を口にしていた人が、スマ…

坂本龍馬より高杉晋作が好き

30を越え40を越え、還暦を越えてなお、「人として」なんて陳腐な言葉を簡単に口にする者もいれば、20代前半で「人間として自然に生きてるってわかるなんて何て不自然なんだろう」と言ってのけた者もいる。 「人として」という言葉の何が嫌らしく感じるかとい…

中村敦夫さんやさまぁ〜ずの大竹さんやジョニー・デップの出てきた妙な夢を印象のまま詩のように綴ってみる

なぜか中村敦夫さんと一緒に『お笑いウルトラクイズ』のバスに乗り、そのまま水に沈められたところをさまぁ〜ずの大竹さんに救われ、でもそれはクリスチャン・ベールが演じるポールの夢で、夢見るポールの前日の姿は長髪のピーウィー・ハーマンみたいな若き…

世界平和を願う者は世界平和のためなら家族も殺す

「銃社会ではない日本という国では、他人を罵倒したりすることのリスクが銃社会である国より低いため云々」という話を目にするたびに、そういう面はあるだろうけれども、しかし、銃がなくても、その気になれば人という生き物は割と簡単に殺せてしまう(もち…

粘膜弱者の春の日記

暑がりの私だが、今年はなかなか「暑い」とまで感じる日が来ず、それはそれで幸いなことではあったのだけれど、昨日は少々ではあるものの「暑い」と感じてしまい、そうなると運動というものができなくなってしまう。 この一週間ほどは、ちょっとした理由が重…

世にも奇妙なありえたかもしれない物語

次回の『世にも奇妙な物語』で唐沢寿明の初主演作品が放送されると知り(「世にも」には、これまで未出演だった)、15年ほど前に知人数名を相手におこなった遊びを思い出した。 その遊びとは、「世にも」で実際に放送された作品及び主演者のリストに架空の作…

いつだって君をがっかりさせる世界をがっかりさせてやろう

自宅の2階にある私の部屋の窓からは庭が見え、そこには父の車が置かれている。なんの変哲もない白の軽自動車なのだが、天気の良い夜だと、月明かりに照らされて、他に光を発するものが近くにない秘境の一軒家の庭の中でぼーっと光ってみえることがある。まる…

崩れつちまつた悲しみに

溶けかかった汚ねえ雪だるまを見かけると「いっそひと思いにラクにしてやったほうが……」などと考えてしまう、人間性に大いに問題があると考えられる美月雨竜氏ではあるが、崩れかかった汚ねえ家屋というものは、なんだか壊してしまうのがもったいないと感じ…

春の恵みを必要性に迫られることなく享受する

庭に咲く福寿草の数が例年より多いのだけれど、これで我が家にも多くの福が舞い込むなと素直に思える性格ならば、実際に福を感じることも多かったことだろう。残念ながら、静養中の身であることからもわかる通り、私はそんな幸運な性格ではない。 まあ、福寿…

季節外れのサンタクロース(ゆえに血まみれ)

3〜4歳頃だと思うのだが、テレビでおそらく大人の手くらいの大きさのサンタクロースの置物(人形と表現したほうが良いかもしれない)が血まみれになっている映像を見たことがある。テレビドラマの宣伝だったように記憶していて、たしかタイトルは『サンタク…

確認できない馴染みの景色

同じ家に住み続けていても、その時期によって部屋の模様が変わったり、経年劣化などによる変化もあるわけで、馴染みの景色というものも知らず知らずのうちに記憶から消えていってしまったりする。 しかし、家というのは、写真を撮ることも割と多い場所でもあ…

アンモナイトに金の針

ファンタジーの世界では生物を石化する魔法というのがよく登場するが(例えば、『ファイナルファンタジー』シリーズの「ブレイク」など)、それによって石化させられた生物がしばらくして発見された場合、その生物を「化石」と呼んで良いのかどうか、なんて…

桜前線離脱大作戦

我が家の庭には桜の木がある。 とは言っても、高さは私の身長より少し高いくらいで、なにより今は亡き伯父が出来もしないのに雑な剪定をしたせいで、ほぼ枯れ木状態で、なぜこんなみすぼらしい枯れ木をそのままにしているのだろうと思われても仕方のない姿で…

洗浄は戦場だ

四月も中盤が近づくと、いくら北海道とはいえ、暑がりの人間はそれなりに警戒をはじめなくてはならない。極度の暑がりである私はなおのことである。 不幸中の幸いながら、現在の私は静養中の身であるため、あまり外を長く歩く機会もなく、猛暑のなか、行きた…

華麗なる学校給食野郎

人生初の給食のメニューはカレーだった。中学入学後の最初の給食もカレーだった。 私が知り合った人のなかにも、最初の給食がカレーだったという人がたくさんいて、実際カレーは給食の人気メニューの常連である。メジャーリーグで連続ホームランを成し遂げた…

「死にたくないので生まないでください」

四月というのは、やけにまっすぐな目をした黒衣の若者たちの姿がそこらじゅうで映し出されていて、静養中の人間にとっては、身体にも心にも毒である。また、そんな若者たちに向けて、心の奥底では自分が立派な人間だと言ってもらいたくてしょうがないくせに…

蠅の王は玉座に、末端の蠅は便座に

この時期というのは、融けかかった雪とそれに伴って現れはじめる塵やらゴミやらのせいで景色は汚いし、寒いんだか暑いんだかわからん気候で何を着て過ごせば良いのか悩まされるし、結局何を着ても心地良くなんか過ごせず、しかし、よくよく考えてみれば、心…

詩考錯誤

オリンピックを熱心に観戦するという意欲が欠落しているため、カーリングの話題がニュースなんかで流れてきても、ほぼ聞き流してしまっている。「地元なんだから少しは興味を持ったらどうだ」という指摘もありそうだが、地元だからといって興味を持たなけれ…

愛し愛されては生きられないのさ

「寅さんが発達障害かどうかに関係なく、ほんの数十年前まで、寅さんというキャラクターは「多くの日本人に愛されていた」という事実から見えてくるものはあると思っている。」(kentaro isaka‏ @isa_kent ツイッターより) 前後の呟きややりとりなどを見て…

伊東四朗と所ジョージの絡みを楽しみたいなら『右門捕物帳』、小松政夫と所ジョージの絡みを楽しみたいなら『アルフ』

映画学校時代の同期たちが在学中に書いたシナリオなどは、ほとんどがホチキスで綴じられているのだけれど、そのうちのいくつかがかなり錆びてきてしまっていたので、すべてバラしてクリアファイルに収納し直すことにした。 ついでに、これまでに集めた新聞記…

後を継ぐのか、農家

私の現在の生息地域である北海道・十勝地方は、誤植のような食糧自給率を誇る農業王国なので、リサイクルショップを覗くとやけに農業関係の器具が目についたり、BOOK OFFなんかでも『家の光』のバックナンバーが豊富に並んでいたりする。 『家の光』とは、農…

油断する努力

油を断つと書いて油断なのだから、自分の身体から極力「油」というやつをなくそうと日々努力している私は常に油断状態にあると言って良い。私が努力していることなんてそれくらいであるし、それは私だけでなく人類全体がその程度の姿勢で生きるべきなのでは…

床のない古本屋がここにある

その古本屋には床がない。床が見えないほど本で溢れているというわけではない。本はたしかに豊富にあるが、基本的にはすべて棚に収められている。それに、床は見えないのではなく、実際にないのである。かといって、棚以外の場所が奈落の底というわけではな…

天は自分の下に人をつくる

なんだか10分おきくらいに、雪が降ったり止んだりするという落ち着きのない天気に見舞われており、「はっきりせえよ!」と無意識の関西弁にて天につっこみを入れてみたりしたせいか、私が外に出なければいけないタイミングでは雪が止み、家に入った途端にま…

犬はどこへいった

ニュースなどでご存知の方も多いだろうが、ここ3日ほどは阿呆みたいな低気圧の野郎の暴れぶりのせいで私の在住地域周辺もえらいことになっており、静養しようにもびゅうびゅうと唸る風の音や、積もった雪が屋根から落ちる際のゴジラが来たかと思うような重い…

静養に向かない気候のなか、必死に静養する者の日記

「寒い」と感じても、それは気温が低いからなのか、それとも自分の体調のせいなのか、どうにも判断できない。それくらい気温的にも寒い日が続いているし、私の体調も沈みがちである。先週くらいから、精神的にも落ち込むことが多く、体調不良も精神的なもの…

20180225

まだ実感が湧かない。信じられない。これまでにも好きな俳優、ミュージシャン、作家などの訃報にショックを受けたことはあるし、親族や知人の死も何度か経験してきた。そのなかには、あまりにも早く亡くなってしまった人もいる。だが、ここまで実感が持てな…

それでも僕は特に必要性のないものをわざわざ集めてみたりもする

周りが農家ばかりで、傍から見れば我が家の敷地だろうと思ってしまうであろう位置に、隣家が牧草ロールをしまっておくのに使っている倉庫があったりするため、よく農機具メーカーの人が間違って訪ねて来たりする。そのたびに「うちは農家ではないので」と対…